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講座11《芸術・文化コース》「和楽器の世界を学ぶ」

第2回「吹きもの」《尺八の世界》

2010/10/28

 11-21.JPG 10月27日(水)講座11.日本の音楽「和楽器の世界を学ぶ」の第二回「吹きもの『尺八の世界』」が北コミュニティセンターで行われました。講師は沖田鈴軒さん、助手は亀田一郎さんが務め、27名が参加しました。
日本の伝統的木管楽器「尺八」の『歴史』『仕組み』『種類』『流派』『奏法』『楽譜』『家元制度』等について講師からの説明を受けた後、イタドリ管を用いて参加者全員が尺八演奏の体験をしました。

尺八の歴史
奈良時代に唐より伝来し、当時の標準的な長さが一尺八寸だったので「尺八」という名称になったとのことです。                           
尺八の歴史の詳細はこちら⇒216j).pdf

尺八の仕組み
原料は3~4年物の真竹です。長さによって音の高さが異なり、短いものは高音、長いものは低音となるので、短管は1尺3寸から長管は2尺5寸まで1寸違いで十数本あり、唄う人の声に合わせて使用する尺八の長さを変えるとのことです。音域は2オクターブ強が可能で、息の強弱、あごの動き、指での孔の開閉等により変化させることが出来ます。
今回は講師が長さの違う数多くの尺八を持ってこられ、長さによってそれぞれ音が違う事を聞かせてくれました。
昔は1本の竹を切断せずに延管(のべかん)を作っていましたが、現在では上下に切断しジョイント出来る継管(つなぎかん)が主流となっているそうです。

尺八の種類
標準の材質は真竹ですが、木製の木管尺八(桜材・楓材)やプラスチック等の合成樹脂管のほか、イタドリ管もあり、これらはおもに初心者の普及等の用途で使用されているとのことです。
今回は塩ビ管やイタドリ管を持って来られ、これらを吹いて音色を聞かせてくれましたが、本当に尺八と変らないような音が出ていて驚かされました。

尺八の奏法
右手が下(管尻)、左手が上(歌口)、持ち方や吹き方の説明の後、指・首・顎・唇・舌等の使用方法による音遣いについて、実際に講師と助手の実演やCDによる演奏で聴かせてくれました。

尺八の音符
カタカナ文字符でロツレチリヒハと表わされています。

尺八の流派、家元制度についてはこちら⇒221 1).pdf 

 

 イタドリ尺八の全員体験では音の出ない人もいましたが、しっかりと音を出し旋律を奏でる方もいました。音の出た人も出なかった人も皆楽しそうに熱中していました。

11-22.JPGのサムネール画像 講師・助手の演奏で「荒城の月」「黒田節」「さくらさくら」「津軽海峡冬景色」を参加者全員で楽しく歌いました。講師の伴奏で亀谷さんが素晴らしい歌声で「川」を歌い、参加者が鑑賞しました。

 また、尺八以外の類似楽器として、篠笛についての説明と実演がありました。

 

 

 

11-23.JPG受講者からは

「わかり易い説明でとても良かった。すべて実物を見せてもらえるのが良い。飽きさせない工夫がされていて、とても楽しい講義だった。生徒が歌うのはなくても良い(演奏だけ聞きたい)」

「尺八の音を身近に聞いたのは初めてでしたのでとても楽しく聴かせてもらいました。説明も分かりやすくしていただきました。実際の音は出なかったけど楽器にさわれて、より身近に感じました」

「初めてイタドリ尺八で体験しました。なかなか難しくて音が出ませんでしたが、とっても楽しかったです」

「尺八を吹くのは難しいことわかりました。全員参加出来る今日のようなテーマは大変良かったです」

「沖田さんと亀谷さんの尺八・唄、とても心に残りました。尺八の数に驚き感動致しました」

「いろいろとバラエティに富んで大変良かったと思う。あっという間に1時間半経ったという感じです」

「楽器一つとっても奥深いものだと思います。また、実際に弾いたり吹いたり出来るのも良かったと思います」

「近郊に素晴らしい先生方がいるのを知りました。今後は発展的に進めていければ嬉しい」

等の感想が寄せられ、皆さん大変に楽しんだようです。次回は「箏の世界」です。また楽しい世界を見せていただけるのが楽しみです。

 




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