まちの先生企画講座1『貴方も作れる 手作り革手袋 ウイッシュ!』
2010/10/05
10月4日、まちの先生企画講座Ⅰ「あなたも作れる手作り革手袋 ウィッシュ!」が公民館で行われました。講師は、横浜や札幌で手袋教室を開設し、札幌や東京銀座などで展示会を行うなど広く活躍されている札幌出身の髙木恵子さんです。この講座は、上質な子羊の皮を使って、柔らかく縫いやすく四季を通して楽しめる手縫いの指なし革手袋を3回の工程で作るもので、14人が受講されました。
この日の講座が、「まちの先生企画講座」の第1講座の第1回目となることから、いしかり市民カレッジの「まちの先生企画講座」・五十嵐リーダーから開講にあたって挨拶がありました。今年の初めから「まちの先生企画講座」の準備に当たってきた五十嵐リーダーは、ここまで来られたことについて感慨深かげでありました。
講座の最初に講師の髙木さんから挨拶と講座の内容・目標の説明及びお手伝いをいただく清野さんの紹介がありました。あらかじめ講師の方で用意していた材料の羊革と裁縫のための道具キッドが配られ、作業が開始されました。
講座開始時間前からご自分の手のサイズを賑やかに測っていた受講生も、最初のステップである型紙を切り取る作業に入ると、話し声もなく真剣そのものです。型紙は、すでに紙にいくつかの寸法で書き込んであり、自分の手のサイズに合う線に印を付け切り取ります。
型紙ができると次は、銀ペンを使って革に右手、左手及び左右の親指の形を写し取ります。革に写し終わると、いよいよ革の裁断です。裁断では、一つ間違うと手袋の型が台無しになります。ハサミかロールカッターで銀ペン線の上を切り革を裁ちますが、集中力の必要な作業です。
第1日目の作業では、左手の縫い付けまで行います。左手の革を折って切断カ所を合わせ縫い付けますが、コツは2枚の革がずれないように親指と人差し指でしっかり押さえ針を直角に差し込みます。斜めに入れると2枚の革がずれてしまいます。細い絹の糸で一差し一差し縫い付けますが、縫い止めのところが難しく、講師の先生や助手の方にはあちこちから呼び出しがかかります。それでも皆さん、なんとか時間内に親指の付いていない左手の手袋が出来上がりました。
翌週は祝日で休みのため、宿題として今日の作業を繰り返して、右手部分及び左右の親指の縫い合わせをしてくることになりました。
1回目の作業が終わり、受講生の皆さんの気持ちもゆるみ思わず笑顔に。「緊張しましたが楽しかった」、「自分専用の手袋ができるのが楽しみ」、「できあがったら何処に付けて行こうかな」などの感想が出されました。
次回は右手、左手の親指を縫い付け、最終回は本体の縫い合わせ・仕上げとなります。完成後の作品が楽しみです。