講座11《芸術・文化コース》「和楽器の世界を学ぶ」
2010/11/11
11月10日(水)講座11「和楽器の世界」を学ぶ の第3回「弾きもの2」《箏の世界》が花川北コミュニティーセンターで行われました。講師は沖田鈴軒さんで式部歌芳さんが助手を勤められました。受講者は27人。
今日の会場には、お箏の演奏が流れていて、講座の始まる前からもう情緒たっぷり。そして開講、講師の沖田さんは、助手の式部さんを紹介してから「学びの講座ですから、箏について少し勉強しましょう」と箏についての解説から話を始められました。
また、資料には受講者が楽しみながら学べるような面白い趣向が凝らしてありました。それは、箏についての問題用紙が添付されていて、その解答は、講師の話を聞いていれば自然に解ける仕組みになっていたのです。例えば、箏の弦(いと)の数は何本ですか。①10本②13本③15本、といった具合です(ちなみに正解は13本)
琴と箏の違いは、糸巻で調弦し、指先で直接音階を変えるのが琴(きん)弦に柱(じ)を立てるのが箏(こと)だそうです。ですから普通私たちが思い浮かべる琴は箏なのです。そして箏とは、桐で作られた細長い箱型の共鳴胴の本体に13本の弦(いと)を張り可動式の柱(辞)を立てて調弦する楽器なのだそうです。
通常の13弦箏のほかに、17弦箏、20弦箏、30弦などがあり最大のものは80弦だそうです。実際に、17弦と30弦の音をCDで聞かせてもらいましたが、17弦はギターのようなメロディアスな音がし、30弦はまるで太鼓のような野太い音でした。こんな音色の箏があることにびっくり!
そのほか、箏の歴史、流派、奏法など様々学びました。
13弦の半分サイズの「文化箏」やスチール弦の「大正琴」も実物を見せてもらいました。
こうして、箏について一通り学んだ後、実際に箏を弾く体験です。
最初は、3人の女性、次に2人の女性がトライ。なかなか上手に弾く方、もう少しの方などそれぞれですが、これも貴重な経験です。女性たちが体験した後、誰か男性の方で弾いてみたい人はいませんか、との講師の声に応える人なし、とうとう講師指名で、スタッフのDさんが引っ張り出される破目になりました。
急な指名で戸惑い気味のDさん、真剣な顔つきで挑戦、なんとか弾き終えて喝さいを浴びました。
さて、受講生の体験の後は、講師の沖田さんと助手の式部さんの三曲(合奏)
最初は、尺八と箏で「荒城の月」
春高楼の花の宴・・・・いいなあ~!
万雷の拍手でした。
講座の締めくくりは、「花さき山」という影絵のビデオを見ましたが、そのバックに嫋嫋と流れる尺八と箏の三曲に聞き惚れました。
こうして存分に楽しんで、1時間半の講座はあっという間に終わってしまったのでした。
受講者からも
「講師の方の説明、実技大変良かったです。なかなかこれだけの講義、経験できないと思います」
「箏の音色の良さ、合奏をして頂き、又三曲も聞かせて頂き改めて和楽器の良さを痛感しました。私も何かやってみたいと思います」
「楽器を実際に弾けてとても良い経験になりました。今回の箏は、知らないことがたくさんあり面白かったです。時間が短く感じました」
「楽しく受けることが出来ました。運営も皆さん一生懸命で良かったです」
「もっと演奏を聞きた~い!」
「とても楽しい時間でした」
などのコメントが寄せられ、皆さん充分に楽しまれたようです。