まちの先生企画講座2 『減災とくらし~いま、あなたとあなたのまちがあぶない!』
2010/11/21
11月20日(土)まちの先生企画講座2 『減災とくらし~いま、あなたとあなたのまちがあぶない!』の第1回「中国四川大地震のすさまじさと復興への想い」がいしかり市民図書館視聴覚室で行われました。28名が参加。講師は、花川南に在住の「まちの先生」工学博士の松井義孝さんです。
今回は、90分のほぼ半分の時間を使って、中国汶川(ぶんせん)地震(四川大地震)の状況を映したDVDを見せて頂きました。2008年5月に起こった汶川地震は、マグニチュード8.0で、死者69,226人、負傷者374,643人、倒壊家屋21万6千棟の大被害を出しました。
その状況を写した映像は、強い衝撃を受けるほど生々しくリアルなものでしたが、人ごとではなく、私たちはこの現実に目を背けることなく、今後の災害対策に生かしていかなければならないと思いました。
また、映像は、建築物の構造上の問題が、被害をさらに大きくした状況も示しており、日本でも、耐震構造偽装が問題になりましたが、この面でもきちんとした対策が必要だと感じさせられました。
松井さんは、中国からの(社)日本技術士会への災害調査と復旧への協力要請を受けて、2009年の1月と5月に訪中された経験に基づいて、汶川地震の概況、被害状況、復興にあたっての中国事情、災害時の国際交流と技術協力などについて説得力あるお話をされました。
ビデオによる被害状況を見、松井さんのお話を聞いて、改めて災害について色々考えさせられた講座でした。
「ビデオは大変役に立つと思います。もっと多くの方々に実態を知らせることが必要と思った」
「悲惨なDVDを見て改めて地震災害の怖さを痛感しました」
「地震国日本に住む私たちの住環境について考えさせられた」
「地震災害の実態をビデオで見せていただき少なからずショックを受けた。この地域は過去に何度も大地震が来ているのに、建物の弱さは何か、人災といえるのではないか」
「映像を見、すさまじさを実感しました。技術の未熟さか工事の手抜きみたいに思う。多くの人が知ったほうが良いと思いました」
「防災や減災に関わる講演等、定期的に(年に一度位)計画し多くの市民に参加する機会をつくってほしい」
「ビデオを見て、観るのが苦しかった(つらく悲しい)他山の石とは思わず、減災、防災教育の必要性を感じた」
「一般テレビ情報で見ていたことの何倍もの悲惨さでした」
等の声が寄せられ、災害に関する情報を自分が知るだけではなく、広く市民に知らせる必要があると感じられた方も多かったようです。