講座11《芸術・文化コース》「和楽器の世界」を学ぶ
2010/12/09
12月8日(水)講座11「和楽器の世界」を学ぶ の第5回「和楽器の調べ」《ミニコンサート》が花川北コミュニティーセンターで行われました。受講者は今回だけ参加された28名を含めて52名と予定以上の方が集まりました。講師は、沖田鈴軒さんの外、中藤喜代さん(三味線・唄・踊り)亀谷一郎さん(尺八・唄)式部歌芳さん(箏)山本月正さん(踊り・台詞)八幡民謡太鼓の会のお三人(太鼓・鉦・唄)でした。
第5回は、和楽器のミニコンサートとあって口コミで聞きつけた方達が予定以上に参加されて、何度も椅子を追加しなければならないくらいの盛況でした。
今日のプログラムは、オープニング、第1部~第3部、フィナーレという構成で、盛りだくさんの演目が用意されていました、最終回とあって今回は金屏風を背にしての演奏です。
沖田さんの挨拶の後、早速オープニングの「黒田節」が始まりました。踊りは山本さん、沖田講師に声の良さを認められた受講者が唄を担当しました。
黒田節のあとは《第一部》の始まり。太鼓と唄の「ソーラン節」2尺3寸の尺八を使った「江差民謡」と続いた後の「花笠音頭」は銭太鼓という珍しい楽器が使われました。 銭太鼓は出雲地方のリズム楽器で「安来節」でよく使われるそうです。
第一部の最後は、愛嬌たっぷりのおかめの面踊りが楽しかった「ドンパン節」です。
いつもながら、合間合間の沖田さんの話術が軽妙で、受講者を楽しませてくれました。
「荒城の月」で始まった《第二部》は、中藤さんの舞踊「浪花節だよ人生は」が白眉!しっとりした踊りに"日本一"の声もかかり、なんと"おひねり"まで飛んだのでした。
それから、沖田さんの篠笛による「アメイジンググレイス」「アリラン」、会場の全員で斉唱した「北国の春」と続き、三味線合奏の「野崎小唄」で締められたのです。
さて、今日のミニコンサートもいよいよ後半に入って、《第三部》の出だしは、式部さんの箏独奏による「さくら幻想曲」です。じっくり聞かせて、それまで、歓声のあがっていた会場が静まり返ったのでした。終わると万雷の拍手!
次は、一転、大いに笑いを誘った、舞踏劇「赤城の子守唄」それから、また会場一同で声張り上げた「津軽海峡冬景色」、沖田さんが小鼓で合いの手を勤められた三味線独奏「越後獅子」、亀谷さんの唄で「風雪流れ旅」と続き、最後は、山本さんが忠太郎を演じる「瞼の母」別れのセリフ"おっかさ~ん"に拍手喝さい!
こうして、楽しく過ごした1時間45分はあっという間に過ぎてしまったのでした。
フィナーレは、中藤さんの三味線、沖田さんの口上による「南京玉すだれ」今日の楽しさを現すように、玉すだれが華麗に花開いたのでした。
プログラムが終了しても、まだ去り難く、アンコール、アンコールの声・・・
希望に応えて、アンコール2曲。
先ずは、有志が前に出て踊った「北海盆歌」
そして、本当に、本当の締めは、こんな楽しい講座を支えてくれたスタッフ全員による「好きになった人」♪♪♪
でも、受講者みんなが好きになったのは、やっぱり、講師の沖田さんでしょう!
沖田さん、それからお手伝い頂いたみなさま、ありがとうございました!