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まちの先生企画講座2『減災とくらし~いま、あなたとあなたのまちがあぶない!』

第3回「いま、あなたが危ない~急速に進む少子・高齢化と地域防災力とは~」

2010/12/19

  12月18日(土)まちの先生企画講座2 「減災とくらし~いま、あなたとあなたのまちがあぶない!」の第3回「いま、あなたが危ない~急速に進む少子・高齢化と地域防災力とは~」が石狩市民図書館視聴覚室で行われました。講師は、まちの先生・松井義孝さん、受講者は24名でした。

 3回シリーズの最終回である今回は地域防災力についてのお話でした。

 最初に、防災クイズに挑戦したあと、お話が始まりました。

mati2-33.JPG・減災とは?

 減災とは、「災害は起きる」ことを前提に、災害時に発生する被害を最小化するための取り組みであること。そしてその主役は私たちで、技術者や専門家の役割は、復旧・復興に向けた市民の活動を支え支援することである。

 また、災害時における救出は、自助・共助・公助の比率が7:2:1と云われており、自助・共助能力の向上が減災の鍵を握ること。

mati2-37.JPG 自助を高めるためには、なにより、地震で全壊しないような住宅を建てること、心身ともに健康でいることが重要であり、共助を育てるには、地域リーダーを育て、地域減災活動に参画し、企業防災力の向上をはかって協同し、行政職員を活用することが必要。

 防災力の向上には地域防災力の向上が大切であるが、地域のつながりが強ければ地域防災力も強く、弱ければ防災力も下がる。また、企業の役割も重要となる。

 災害情報と伝達については、事前の防災情報と事後のリアルタイム情報のそれぞれ事例を紹介。

・防災サイクルとボランティアの役割

 平時は被害抑止や被害軽減のための事前対応を行い、災害発生時は人命救護や応急医療措置など応急対応を行い、復旧・復興へむけての活動を行う。

・平時の防災教育の事例

 ややもするとマンネリ化しがちな防災訓練について、それを避ける取り組みをしている各地の事例を紹介。特に、DIG(図上訓練)について詳しく説明。

・災害時の要援護者対策

 要援護者とは、要介護・要支援認定者、障害者、妊婦および乳幼児、難病患者、日本語に不慣れな在住外国人、一人暮らしの高齢者、高齢者のみの世帯者など。

mati2-3 (2).JPGのサムネール画像 最近の地震例では高齢者の被害率が高い。要介護者対策の事例や要援護者問題のワークショップなどを紹介。

・BCP(事業継続計画)

 BC(事業継続):企業が災害や事故などで被害を受けても、重要業務を中断が許される時間内に復旧させること。BCを達成するための計画がBCP。

・石狩の地域防災活動を知ろう!

 花川南自主防災会だよりや石狩市の人口構成、安否確認フローを紹介。

・減災と技術

 技術と技術者にとって、減災を図るには3つの課題がある。

①構築物の耐震性や安全性の向上を図ること ②防災活動を支援するために防災に関わる技術の開発と発展を図ること ③災害の救援・復旧時に専門性を活かした支援活動や社会貢献を展開すること。

 技術と技術者が3つの課題に応えるためには、減災の心、知恵と絆が同時に必要となる。

・全国瞬時警報システム

mati2-311.JPGのサムネール画像 全国瞬時警報システム(J-ALERT)のビデオを講演の最後に上映。

 松井さんは、減災について、以上のように問題を整理・説明されて、最後に「地域と人々との絆こそが、地域防災力を高める要です。"地域の安心・安全まちづくり"を石狩の文化にしましょう」と結ばれました。また、どうぞ使って下さい、と北海道版の防災・減災カードも添付されていました。

mati2-38 (2).JPGのサムネール画像

 

 3回の講座を聴いて「減災と自分たちのくらし」について、改めて考えさせられました。

 受講者からも

「『もしも』の時に自分に出来る事(しなければならない事)を常に頭に入れておきたいと思いました。帰りましたら家の中を見回してみたいと思います。情報を得るための訓練も必要と思いました」

「減災の主役はあくまでも自分自身であるということの認識を強く持った」

「減災という言葉は(防災と比較して)普段あまり耳にしないが、講座を通して知識を得ることが出来ました。災害が発生したら、個人と町内会組織そして市役所を含めた官の組織との連携が重要であると感じました」

「改めて、防災ー減災の心構えの大切さを認識しました。貴重な資料は、家族共々話し合う資料に活用しています。クイズは、もっとも身近なことでしたので、皆さんにも行って意識を喚起したいものです」

「本州の事例の外に当該地は冬季における防災体制がどうなのか心配です。寒さで人命に直接影響があるので、寒さ対策も含めたマニュアルを作り市民に呼び掛けることが重要と考えました。町内会単位で行っているが、行政も交えて何が良いか日頃から話し合う必要がある」

「町内で防災を行っている(花川南)各町内でもやっていくほうが良いと思う。意識改革が必要だと思います。各個人が絶対必要な防災の物は何なのか、それはどこに置いたら良いのか、を知りたかった」

 等の声が寄せられ、講座を聴いて減災・防災について認識を深めた方が多かったようですが、中には、石狩での具体的な対策をもう少し聴きたかったとの声もありました。

 

 




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