講座5 もっと知りたい国々シリーズⅡ『中国~姉妹都市四川省彭州市を中心に』
2011/07/11
7月9日(土)講座5 もっと知りたい国々シリーズⅡ『中国~姉妹都市四川省彭州市を中心に』の第1回「姉妹都市四川省彭州市の自然と文化」を花川北コミュニティセンターで開催しました。
テーマと講師は次の通りです。
①彭州市の概要と交流のあゆみ
伊藤 朱美氏(NPO法人石狩国際交流協会事務局)
②彭州市の映像紹介
・「街角のひとこま~エッセイスト・鈴木トミエさんの写真から」
金 娜氏(NPO法人石狩国際交流協会事務局)
・「勃興の彭州市」・・DVDによる最新映像紹介
③姉妹都市提携十周年
「中国四川省彭州市訪問の旅」に参加して
宮野 利夫氏(石狩市花川南在住)
④この10年を振り返って
北原 益二郎氏(NPO法人石狩国際交流協会 理事)
①彭州(ほうしゅう)市の概要と交流のあゆみ
講師は石狩国際交流協会事務局の伊藤朱美さんが担当されました。
最初に四川省と彭州市に対する以下のような概要説明ありましたが、彭州市は四川省成都市の中の一地域で、成都市は四川省の省都で12の地域に別れているそうです。
四川と聞くと四川料理を連想される皆さんが多いのではないでしょうか。私たちにとって馴染みの中国料理ですが、本場中国の四川料理は非常に唐辛子の利いた辛い料理で、日本人の多くは辛くて箸が出なくなってしまうそうです。また同市は国内でも有数の野菜の産地として有名とのことで、唐辛子、野菜を多く使う四川料理はそんな土地柄が生んだ料理なのでしょうか。
石狩市と彭州市の交流の足跡として「姉妹都市提携10年のあゆみ」が紹介されました。今から26年前の1984年に彭州市から4名の農業研修生を初めて受け入れて、その後10年間で29名の研修生を受け入れました。この経験がきかっけとなって両市の人的交流も活発化すると共に姉妹都市提携の機運が高まり、彭州市で2000年10月姉妹都市提携調印されました。また、2008年に発生した四川大地震の震源地に近い彭州市は、大きな被害を受けたことの報告もありました。
スライドによる街の様子が紹介されました。紹介者は石狩国際交流協会事務局に席を置く中国国籍の金娜(キン・ナ)さんで、金さんご自身は大連出身とのことです。彭州市のお正月風景、街並み、出店風景、ランドマークなどが紹介されました。また、震災被害後の彭州市の復興状況のDVDが紹介されましたが、被災地が整備されて行く復興状況や近代的な街並みに生まれ変わる同市の姿が印象的でした。
また、金娜さんのご両親が中国から来石されて、講座会場に同席して娘さんの活躍ぶりを見守って居られたのが微笑ましく感じられました。そして、ご両親が受講生に紹介されて盛んな拍手で歓迎されました。会場が和やかな友好的雰囲気に包まれたことは言うまでもありません。
③彭州市訪問の旅に参加して(姉妹都市提携十周年記念訪問団:26名)
講師の宮野利夫さんは定年を期にご夫妻で同訪問団の一員として彭州市を訪問されたそうですが、彭州市は北海道の北見市に気候風土が似ているところがあるそうです。特に、油づくめの中国料理と、トイレを探すのに非常に困惑したことの思い出話などをされておられました。
講師の北原益二郎さんは石狩国際交流協会の理事をされておられますが、石狩市の姉妹都市は3都市で、彭州市は「研修生受け入れ」、ロシア・ワニノ市は「石狩新港」、カナダ・キャンベルリバー市は「さけが捕れること」が契機となって姉妹都市提携となったそうです。
彭州市との交流の中で、同市に訪問団等が宿泊できる施設として友好会館が建設(2005年)されたこと、さらにパークゴルフ場の造成建設(2006年)などの紹介がありました。
この講座の開催に際しては、NPO法人石狩国際交流協会の全面的なご協力を頂きました。また、鈴木トミエ氏には写真提供と「彭州滞在記」を参照させて頂きました。