７月11日、今年度最初のまちの先生企画講座である「シニアの充実ライフプラン」の第１回「これからの生涯設計を考える」を花川北コミュニティセンターで行いました。講師はファイナンシャル・プランナーの古巻覚さんで、受講者は１7名でした。
古巻さんは、最初に３回にわたる講座の概要と自己紹介をされました。古巻さんは、
定年退職後、自分のセカンドライフを考えるなかでライフプランに注目し、いろいろ勉強をするなかでファイナンシャル・プランナーの資格を取ったとのことでした。
ライフプランとは、生きがい、健康、資金などを元にした生涯の生活設計のことですが、幅があり資金だけの設計もあるとのことです。
第二の人生を楽しく暮らすには、自分の望む生き方、暮らし方などライフスタイルを自分で決め、生きがいや老後資金、蓄えなどを備える必要があるようです。それでライフスタイルとして何を求めるのか、仕事、地域等のボランティア、趣味や旅行などの生きがい、食生活や健康、家計・資産管理、預貯金や退職金運用などの計画が上げられるとのことです。また、相続や遺言などもあるようです。相続や遺言計画があると、自分のエンディングの時に判断力が失われた時に役立つとのことです。
このような意味で、ライフプランは必要とのことです。具体的にライフデザインを決める上での不安の第一は老後資金とのことです。自分の望むスタイルと資金のバランスがどうかとのことです。
老後資金プランとして、６５歳から１５年間の夫婦二人の資金プランを考えてみましょうと、例を示して話されました。
左側の欄は、支出が月額２３万円で１５年間の合計が４,１４０万円となり、予備費１,０００万円を加えて総合計が５,１４０万円です。収入は、年金の実質収入が月額２３万円で１５年間で４,１４０万円、これに退職金２,０００万円を加えると総合計６,１４０万円となり、収支はプラス１,０００万円となります。中欄の余裕のある生活をしたいと、月額生活費を３８万円とするとマイナス１,７００万円となり、貯蓄を下ろしながらの生活となります。右側の欄を使って、想定計画を立ててみようとのことでした。
次にライフプランの作成について話がありました。この計画を立てるためには、ライフプランシートが役立つとのことでした。
このシートでは、ライフイベントが主体となるとのことです。ここには、例えば２０１２年には海外旅行に行こう、２０１３年は国内旅行で、家の改修の支出額も入れておくなど大きな支出を記入します。キャッシュフローは、日常の生活費ですが、収入は可処分所得とします。支出が掴みにくいですが、家計簿が有効とのことでした。
バランスシートには、資産の状況を書きますが、資産は時価で書いておくようにとのことで、実際に自分の事を書いてみましょうと提起されました。
以上で、第１回目の講義が終わりとのことで、質問の時間に写りました。質問の答えは、
まちの先生企画講座の特色を生かして、講師と受講生の面談方式で行われました。質問では、「シートは２０１２年からとなっているが、２０１１年を書いておくと便利ではないか。」、「シートは記入例があると参考になるのですが。」などとシートに関したものが出されました。シートに関して講師の古巻さんからは、シートは３点でセットでなくても、２点でもイベントだけでも良いとのことでした。更に講師からは、プランを作成したら、収入に問題があるのか、支出に問題があるのか考えてみましょうとのことでした。資産運用では、収入を増やし、支出を減らすのが課題で、取り組み方は次回の講義でお話しして下さるとのことでした。
