1月25日、まちの先生企画講座4『おいしい紅茶の淹れ方』の第1回「リーフティーのおいしい淹れ方」が花川北コミュニティセンター調理室で行われました。講師は、日本紅茶協会認定ジュニアティーインストラクターの勝又徳子さんで、参加者は15名でした。
今回の講座は、実際に紅茶を淹れるため1時間前から勝又さんの指示でカレッジのスタッフが3っつの調理台に、ティーポットやカップ、シュガーポット、ミルクポット、レモンなどの準備をして受講生を迎えました。
講座の始めに勝又さんより、今日はおいしい紅茶を淹れゆっくりした雰囲気を楽しんで下さいとの挨拶と、本日の流れとお湯を使うための注意などがありました。
続いて勝又さんによる実際の紅茶の淹れ方のデモンストレーションです。受講生は、講師用調理台の前に座り、勝又さんの動作の一つ一つに見入りました。
勝又さんは実際に紅茶を淹れるための準備をしながら紅茶の説明をしてくれました。紅茶は、緑茶、ウーロン茶と同じ茶葉で、緑茶は発酵させないで加熱処理をしたもの、ウーロン茶は発酵を途中で止めたもの、紅茶は酸化発酵させた発酵茶とのことです。
デモの最初は、ゴールデンルールによるストレートティーの淹れ方です。ゴールデンルールとは、19世紀の中頃イギリスにおいて出来上がったおいしい紅茶の基本的な淹れ方であり、紅茶の香味を最大限に引き出すために守るべきポイントをまとめたル-ルとのことです。
紅茶を淹れるとき、よく茶こしを使って直接お湯を注ぐのを見かけますが、これは色つき湯とのことです。さらに色が出るからとまた注ぐ方も見かけますねとの言葉に、思わず首をすくめる方も。
ゴールデンルールは、淹れるときの温度が大切で、ティーポット、紅茶カップとも良く湯通しをしておくことがポイントとのこと。最初にティースプーンで、正確な分量の茶葉をティーポットに入れ、沸騰したてのお湯を注ぎ、蓋をして蒸らします。今回は各調理台に4人ずつ座っているので、4人分の紅茶を淹れます。一度に入れる量は7gです。茶葉はティーポットの中で上下に移動します。これをジャンピングというとのことです。蒸らす時間は7分で、好みにより加減するようですがティーポットのなかで充分蒸らすことが肝心のようです。
蒸らし終わった紅茶を別のポットに移し替えますが、直接カップに注ぐ場合は濃さが均等になるように回し注ぎをするとのことです。人数が多い場合は別のポットに移し替えることがおすすめとのことです。移し替えは、ポットの中をスプーンで軽く一混ぜし茶こしを使って最後の1滴まで注ぎ込みます。この最後の1滴はゴールデンドロップと言って特別な味があるようです。
ここで、直接茶こしで入れたものと正しく淹れた紅茶の飲み比べをしてみたところ、香りや渋みが全く違う別物であったとのことでした。
次のデモは、ミルクティーの淹れ方です。ミルクティーは渋みがほどよくなり、まろやかな風味を味わうことができるとのことです。おいしく淹れるには、ストレートの場合より濃いめに淹れた方が良いとのことです。今回は茶葉の量を多く8gとしました。ミルクは、市販の牛乳でも良いとのことです。ミルクティーには2通りの淹れ方があって、最初にミルクを入れるミルクイン・ファーストと後で入れるミルクイン・アフターがあるとのことです。前者はおいしく入り、後者は茶の香りを楽しむことができるようです。
最後は、レモンティーの淹れ方です。レモンティーは、レモンのもつ爽やかな香りが気分をリフレシュさせてくれるとのことです。淹れ方は、渋みをやや押さえるように蒸す時間をやや短めにした方が良いとのことです。レモンは軽く混ぜてすぐに出すのがポイントとのことです。レモンはあくまでも香りを出すためのもので、長く浸したままにしておくと苦みが出てしまうようです。レモンティーは、イギリスではあまり一般的ではないが日本では多く飲まれているとのことでした。砂糖は、グラニュー糖が味を壊さず白砂糖より良いとのことです。ハチミツを入れるのもおいしくいただけるとのことです。
さて、ここまでの淹れ方を頭に入れて各調理台に戻り実習です。まずは茶葉をスケールで計りポットに入れ湯を注ぎます。
次に熱湯を慎重にポットに注ぎます。4人分のお湯はどのくらいまでかな考えながら入れます。
うまく茶葉がジャンピングしています。うまくいっている。
最後の1滴まで別のポットに移します。大事な最後の1滴まで注ぎます。
ポットから各自のカップへ注ぎ分けます。均等に入るよう注意が必要です。
うまく各自のカップに注ぎ込まれた紅茶の友は、勝又さん手作りの菓子。紅茶と共においしくいただきました。
実習では、このようにデモの手順どおり紅茶をひととおり淹れることができました。受講生の多くは、普段はコーヒー党でケーキなどの時にティーパックや直接の茶こしで紅茶とのことでしたが、今回の講座で自分なりにおいしい紅茶の淹れ方を学び、家でも挑戦してみようとなったようです。最後に勝又さんにお礼の拍手をして第1回目の講座を修了しました。
カレッジの講座で調理室を使うのは初めてであり、これまでの講座と違ったカップの準備など忙しさがちょっと大変でしたが、最後の後片付けは、受講生の皆さんがカップなどを洗い戸棚に収めるなどを手伝っていただき、早く片付けが出来ました。