8月29日(金)、まちの先生企画講座2 すっきりシニアライフの「今日から始める片付け講座」の第1回「整理収納の基本を学ぶ」を石狩市公民館で行いました。講師は、NPO法人ハウスキーピング協会認定1級整理収納アドバイザーおよび2級認定講師の桑島まゆみさん、受講者は、19名でした。
受講の前に、"切れないハサミ""古いカメラ"など使っていないものをどれだけ処分できるかをチェックする表に書き込みをして開講を待ちました。
「みなさん、こんにちは」桑島さんは、明るい声で受講者に話しかけて、お話を始められました。
「実は、片付けに正解はないのです。決して、あの人がうまくいったのにどうして私は駄目なんだろう、と考えないで下さい。片づけには、ひとそれぞれに合ったやり方があるのです。今回の講座が、ご自分に合った方法を見つけるのにお役に立てば幸いです」
最初に、どうしてこの講座を受けたいと思ったのか、ひとりひとり自己紹介をしながら発表しました。
さて本題です。
◇「片付け」について考えてみましょう
(1)片付けしないとどうなりますか?
・イライラする・いつも何かを探してばかり・落ち着かない・けんかが増える・動作がにぶる・つまずく・掃除がしにくい・不潔・何をするにも時間がかかる・2度買いをしてしまう・不経済・お客を呼べない・物の出し入れがしにくい
「みなさんには、どこか1個所だけスッキリ片づけて欲しいのです、引き出しひとつでも結構です、一度でもスッキリ感を味わえばほかの所も片づけたいと思うようになります」
(2)それでは、片付けをするとどうなりますか?
・気持ちがすっきりする・無駄な時間が減る・居心地が良くなる・前向きな気持ちになる・お客を呼びたくなる・つまずかない・スペースが広がる・快適になる・掃除がしやすくなる・運が良くなる・家族が喜ぶ・無駄買いしなくなる
「片付けると、①時間的②経済的③精神的な3つの効果があります。片付けるとこんなに良いことばかりなのに、どうしてできないのでしょう?これから、それを考えていきたいと思います」
(3)人とモノの関係
「・片付けられない・どこから手を付けて良いか分からない・捨てられない・元の場所に戻せない・探し物が多いなどの悩みは、全て人とモノとの関係です、片づけると、かなりの部分が解決し、安全・安心の暮らしができます」
(4)モノが増える理由・減らせない利用
「モノをついつい買ってしまう理由は?」
・安い・今だけ、ここだけ・おいしそう・付き合いで・勢いで
「もらってしまう理由は?」
・断れない・相手に共感して
「モノが捨てられない理由としてこんなことはありませんか?」
・まだ使える・もったいない・高価だった・しがらみがある・思い出がある・しまっておく場所がある・誰かにあげるつもり
(5)探し物の原因
「探し物の原因は、モノが多すぎる、おいた場所を忘れる(決まった場所にもどせない)からです」
「それなら、モノをへらし、決まった場所にもどせば良いのです」
「こんなことをしていませんか?・ただいま、と帰ってきて・ちよっとだけ・つい・てきとうに・とりあえず」
◇「整理」とは?
(1)整理とは?
「整理とは、必要なモノと不必要なモノを分けて、不必要なモノを取りのぞくこと」
「整頓とは、必要なモノをいつでも取り出せるようにすることです。また、収納も同じです」
「よく、片付けるために、収納棚を買ってきたりしますが、それは間違い。今あるものをへらして片付けるのです」
(2)整理のやり方~分け方は3つ
「・必要と判断したもの(同じものをまとめて、取りだしやすいように収納)・不必要なもの(捨てる)・迷い箱(賞味期限あり)の3つに分けてください」
(3)実際に片付けてみましょう!
「先ず、一旦全部取りだして、使う、使わない、使うかも、に分けて下さい。その後、取り出しやすくしまって下さい」
(4)処分や残す目安
「いつ、どこで、だれが、使うか。思い浮かんだらすぐその場所におきましょう」
(5)大事なのは
「大切なモノがすぐ見つかること。床をできるだけ広くあけておくことです」
●すこしずつ すぐに すませば すぐに すむ
今日のお話は、ここまで。最後に、みんなで"うさぎとかめ"のメロディーで"すっきり小唄"を歌って本日の講座は終了しました。
財布の中やカード類をちょっとだけ片付けることが宿題になりました。
本日の講座は、講師と受講者が自由に会話を交わしながら行われて、いかにもまちの先生講座らしいものでした。