9月5日(金)、まちの先生企画講座2 すっきりシニアライフの『今日から始める片付け講座』の第2回「お片付けシナリオ①計画と実践」を石狩市公民館で行いました。講師は、NPO法人ハウスキーピング協会認定1級整理収納アドバイザーおよび2級認定講師の桑島まゆみさん、受講者は、21名でした。
最初に、前回の復習のあと、宿題についてお話がありました。
「みなさん、宿題はどうでしたか?お財布やカードを片付けたら、どうなりましたか?」との桑島さんの問いに
「お財布がスリムになりましたが、同じカードが2枚あったりしてけっこう無駄がありました」と受講者。
「お財布の中に空気を収納すると、お金が入ってくる、かもしれませんよ」と桑島さん。
その後、2回目の本題、お片付けシナリオ①計画と実践のお話に入りました。
●お片付けの注意点
「じつは、モノは変化します。必要と思って買っても不必要になるので、時間が経ったら見直しが必要です」
「思い出のモノ、コレクションなど処分しづらいモノは、思い出BOXを設ける、飾る、リメイクするなど、処分しなくてもよい方法を考えても良いです。また、親のモノなどは、エピソードなどをしっかり聞いてあげれば、聞いてもらうだけで満足して処分できることもあります」
「まだ使える、いつか使う、もったいない、まだ入る、などと思っていませんか?それが、モノが減らない原因です。『量』より『数』での管理が大切です」
「処分するモノは、家の敷地の外へ出してしまわないと駄目です、物置きに入れても処分にはなりません」
●お片付けシナリオ練習編
「もし今避難勧告が出たら、何を持ち出しますか?ふせんに書きだして下さい。非常袋の物とふだんの物に分けて3分で考えて下さい。書いたら、グループでまとめて、発表して貰います」
そこでみなさんは、一生懸命考えて思いつくまま書きだしました。
各グループから発表された物は
「たくさん出ましたね。この他に身分証明書も必要ですね。非常袋には、メモ用紙、筆記用具、油性マジック、家族の写真(捜索に役立ちます)、住民票、戸籍謄本、時計、それから通帳や保険証のコピーなども入れておくと良いと思います」
●さあ、お片付けシナリオ本番!
「いよいよ本番です。ご自分が片付けたい所をふせんに書いてください。大変な所は避けて、1~2時間で出来る所を選んで下さい」
「その前に、私が使っている書類の整理に便利なファイルボックスをご紹介します」
「それでは、片付ける所を決めて下さい。着物は大変なので止めて下さい」
・・・
「みなさん選びましたね。それでは、同じ所を選んだ人同士グループになって、問題や手順について話し合いましょう」
書類、キッチン、電話台引き出し、洗面所の4つのグループが出来ました。
「それでは、5分間で話し合ってください」
「はい、5分経ちました。片付けるには、どんな問題があるか、どうすれば良いかなどを発表して下さい」
・洗面所グループ
「鏡の前が片付かない、洗面台の下は何が入っているか分からない」
・電話台引き出しグループ
「色んな物を置いてしまう。必要な時に筆記用具が見つからない。古い領収書が残っている」
・書類グループ
「散乱しがち。先程紹介されたファイルボックスをうまく利用したい」
・キッチンの引き出しグループ
「食事用具が散乱。ゴミ袋がごちゃごちゃになりやすい」
「それでは、問題も整理されましたので、それぞれ、いつ、どうしたいのか、書いてください。後で一人ひとり決意表明をしてもらいます」
「今後のことですが、一旦は片付いても、実はその時点でテンショウンが下がるのです。ですから、今後は月に一度くらいお茶飲み会をやりたい、と考えています。集まって、話し合えばモチベーションも上がります」「また、もし実際に現場を見て欲しいと言われれば出張もしますよ」と桑島さんは、今後の事も考えていらっしゃるようです。
最後に受講者一人ひとりが
「いっぺんにやらないで少しづつ確実にやる。日にちを決めてやる。やれることは、今日やる」など決意を表明しました。
それに対して桑島さんは
「決して無理をしないでくださいね。それと、ぜひ写真を撮ってください。やる前、やっている途中、やり終わった後をお願いします。それは、今度見せ合いましょう」
こうして、片付け講座の2回目は無事終了しましたが、2週間後の第3回までにみなさんがどんな片付けをしたのか、報告が楽しみです。
また、本日は、1回目以上に講師と受講者のコミュニケーションが取れて、和気あいあいとした非常に雰囲気の良い講座でした。