10月21日(水)、まちの先生企画講座3「デジカメ写真を楽しもう!」の第3回「みんなの写真を見てみよう」を石狩市公民館で行いました。講師は、写真集団 はまなす 主宰の経塚 剛敏さん、受講者は16名でした。
今回は、みなさんが紅葉山公園で写した作品の発表です。写した写真の中から数枚を選んで2Lサイズにプリントした作品を投影機で写して検討しました。ただ、部屋に暗幕がなく真っ暗に出来なかったので、投影した画像がやや不鮮明だったのが残念でした。
50枚ほどの作品が発表されましたが、経塚さんはその1枚1枚について、良い点、もう少し改良すべき点など丁寧に解説されました。
その解説のポイントは、
・主題を明確に表現するような構図の切り取りが大事。
・主題に合わせた露出調整をする。
・作品には題名も大事。
・場合により、絞りの調整も必要。
・基本は7:3の構図、日の丸写真は不可。
・マイナスの考え方⇒画面上にいくつかの主題が入らないように主題は一つにしぼる。
・プラスの考え方⇒人物などが入る方がより良くなる場合は、人物が通りかかるのを待つ粘りも必要。粘る情熱がなければ良い作品は作れない。
・構図がまとまり過ぎると平凡になる(欠点が魅力になる場合もある)
・魅力ある(感動を呼ぶ)題材を見つける。
・鳥や動物には眼を入れないと駄目。
・背景に神経を使う(背景に何か入れた方が良い場合と入れない方が良い場合)
・種明かし写真にならないように(写真の中での説明は不要)
・攻めの写真と守りの写真(もうひと手間加える粘りが必要)
・画面の整理(きれいでないもの、よけいなものを画面に入れない)
等などでした。
初心者は多くを表現しようとしがちですが、表現したい主題だけにしぼった思い切りの良い構図の切り取りが大事なようです。
参加者の作品を見た後、経塚さんの作品も見せてもらいました。
こうして3回の講座は終了しましたが、これまで漫然と撮ってきた写真も、これを機会に色々な事を考えながら撮れるのではないでしょうか。受講者のみなさんには、この講座で習ったことを活かして、これまで以上に良い作品を作って頂きたいと思います。
なお、これからも一緒に研鑽を積みたいと云う方が数名いてその方たちは連絡を取り合うことになりました。
最後に、受講者から寄せられたコメントのいくつかをご紹介します。
「ただ、撮っただけではだめ、感動を与えるものでなければと云う事を教えていただきました。とても参考になりました」
「今後、自分が写したい対象物を適確に写せるようになったらいい、と思います」
「カメラの機能、使い方をもっと学ぶこと。第一の課題です。写真は難しいですね。講座は楽しかったです、ありがとうございました」
「いつもオートのまま写して、運が良ければ『気に入った写真』が撮れていると云う感じでした。これからは、じっくり構えて、考えながら写してみようと思います。いつもパソコンで見て、ブログにアップするくらいでしたが、今回プリントしてみるとまた印象が違います。新たな楽しみ方、写し方、いろいろご指導いただいて、ありがとうございました」