まちの先生企画講座4 「だれにでもできるマジック~マジックでビックリさせて友達になろう!」
2015/11/26
11月25日(水)、まちの先生企画講座4「だれにでもできるマジック~マジックでビックリさせて友達になろう!」の第1回「演ずるための心得」を石狩市公民館で行いました。講師は、Mr.メガテンこと山本治さん、受講者は16名でした。
山本さんは、開口一番「マジックは器用さが必要だと思われがちですが、そんなことはありません。器用でなくても、自分に合ったマジックを演じれば大丈夫です」と受講者を安心させてくれました。
次に、受講者一人ひとりに用意されたマジック道具入りの袋からトランプを出して、トランプをスムーズにひろげる練習をやりました。
その後、「演ずるための心得」と云うテキストに添って、マジックを演じるための心構えについて説明を受けました。
◇マジックは演者が「不思議(奇跡)」を見せるもの―常識を否定してみせる
不思議とは、出現、消失、移動、貫通、浮遊、復活、変化、透視、予言など
◇「見る」と云うことを考えてみる
なんでも見ることができるか、早すぎると見る事ができるか、近すぎるとどうか、似ていると区別がつくか、大き過ぎるとどうか、等など。
・「そこにある」と思わせる技―主観的輪郭補完
・錯覚をおこす―錯視
◇「見せる」ために気をつけること
・「サーストンの三原則」
1.あらかじめ、演技の説明をしないこと
2.同じ演技を同じ場所で二回しないこと
3.タネ明かしをしないこと
・演者の優位性(主導権、イニシアチブ)を確認すること
照明、広さ、人数、観客の層、角度など
◇「器用さ」は必要ない
自分に合ったマジックを演じればよい。
◇近代のマジックは「ミスデレクション」で成り立つ
「ミスデレクション」とは、観客の推理力を誤った方向に誘導すること。
自然な動作の中に隠された秘密がある。目的を達するためのまわりみちが重
要。
◇演じる時の留意事項
・子供の観客は手ごわい
・マジックに無関心な大人もいる
・マジックに反発する子供、大人がいる
・優越感、上から目線と自信、正々堂々とは紙一重
・その場の空気を察する
・演者の人間性が問われている
・自信のあるマジックを3つくらい演じられること
◇簡単なマジックで舞台慣れしましょう
マジックで重要なのは、タネではなく、演出
シンプル イズ ベスト
ここで山本さんは、演出によって楽しませるマジックを2~3披露されました。
「空中から指輪がでてきます」⇒指を丸めた指輪を出す。
「空の箱に気合をかけると、中に鳥が入っている」⇒箱にはシジュウカラが入っている。
「手と手をこすり合わせると、指がのびる」⇒指をこすれば実際に伸びる現象を利用。
「演じるための心得」の説明を聞いた後、玉を使って実際に指先の訓練を行いました。
◇玉を指の間で転がす練習
これがなかなか難しく、最初はみなさん、玉を落としてばかり。
ところがやっているうちに、だんだん慣れてきました、しかし小指へ移動するのは簡単にはいきません。
山本さんは、一人ひとり廻って教えてくれました。
◇パーム(手のひら)、カラ取りの練習
・玉を手のひらの中央で保持するのがオーディナリー・パーム、親指付近で保持するのがサム・パーム、小指付近で保持するのがフィンガー・パーム。
・カラ取りは、玉を片方の手に移動したように見せかける演技。
これにも挑戦。今度も山本さんが一人ひとりを廻って教えてくれました。
最後に、3本のひもを使ったマジックを見せてもらって、初回の講座は終了しました。
本日は、山本さんの笑顔絶やさぬ丁寧な指導もあって、みなさん楽しそうに練習していましたが、まだまだ不慣れなのは否めません。
しかし、家で練習を重ねて、次回来られた時にはびっくりするほど上達されているかもしれません。
みなさんの練習の成果を見るのが楽しみです。