8月5日(金)主催講座8「今に残る小樽職人の心意気」の第1回「小樽及び北海道に関わった職人たちとその歴史そして日本における神がかった歴史について」が行われました。講師は「小樽職人の会」会長の佐々木徹さん、受講者は34名でした。
講師の佐々木さんは小樽職人の会の立ち上げに尽力され、その代表に就かれて活躍されていることの自己紹介が有りました。
以下にお話の要点を報告いたします。
1.幕末から明治に活躍した榎本武揚と北海道に関わること、榎本武揚とロシア北海道の関わりについて。
2.幌内炭鉱(三笠)と石炭積み出し港としての小樽との関わりについて。
3.石炭の輸送手段としての蒸気機関車と北海道について。
4.小樽港、函館港(不凍港)とロシア極東の凍結港におけるロシア/北海道の関わりについて。
5.小樽仏壇の紹介/小樽は仏壇製作の拠点に一つとして有名なこと(関連職人技術の発展)
6.北前船の日本海路と小樽発展との関わりについて(物資積み下ろしと小樽運河の構築)
7.小樽運河の観光資源として見直し、活用について。
8.火薬伝来と火薬技術/火薬(イオウ、木炭、硝石)/品質が悪く 当初狼煙(のろし)として利用された(黒煙発生)/その後、イオウ精製技術等が向上し、鉄砲の火薬(無煙火薬)として利用されるに至ったこと。/その火薬はまた打ち上げ花火の火薬として応用されるに至る事。/打ち上げ円形花火は日本の花火師が開発、発展させたものであること。
9.日本艦隊とバルチック艦隊との交戦について。
など幅広い話題を提供いただきました。
貴重なお話を広い視野からお話しいただき、ありがとうございました。
受講者から寄せられた感想の一部を紹介いたします。
「心意気と表現がぴったりするようなプラス思考のお話でした。人物の魅力と言うべきか、北海道の、小樽の歴史を和みつつ、大らかな気分でお話に聞き入っていました。昔、縁側でお年寄りの方々のお話を聞いているようで、おもしろいと思いました。職人の会発祥の様子、雰囲気が伝わってきました」
「小樽職人のお話と思っていましたが、大変幅広く興味深いお話を聞くことができました。日本という国に対する誇りと自信を感じさせてくれました。裕次郎のお父さんの話とか、新撰組の生き残り人の話なども聴きたかったです」
「花火の技術は日本がトップで、円形の花火は日本の花火師が初めて作った事を知りました。外国で上がる花火のほとんどが日本の花火師によることも知りました。日本人の技術はやっぱり素晴らしい事を再確認しました」