9月1日(木)、主催講座9「さがしてみよう、札幌駅のアート」を行い、受講者は、34名でした。
9時30分に、札幌駅北口コンコース「鐘の広場」に集合、スタッフからの実施説明のあと2時間弱のアート探しに出発しました。
アート探しは、5班に分かれ、それぞれJRタワー地下1階、1階センター、2階・3階・4階、東モール1階、5階・6階・7階を廻ります。あまり知られていませんが、JRタワーには50以上のアート作品が飾られています。
なお、この記事は主に地下1階巡りのグループについて書きました。
それぞれの班に分かれた後、リーダー役を決めなければいけないのですが、それではやります、と言ってくれた頼もしい方がいて、すぐに決定、早速リーダーの先導のもと、アート探しにGO!
地下1階巡りグループの案内図は次の通りです。
ところが・・
地下のステラプレイスに入ろうとしたら、あれっ、まだ開いていない!10時開店だったのでした。
待っている時間がもったいないので、ステラプレイスの外にありそうな二つのアートから探すことにしました。案内図によると、壁画のようです。
二つの壁画は、すぐに見つかり、幸先良し。
㊾栗谷川健一「きたぐにの詩」
㊿サトウアサミ「dazzle」
ここで、時間も10時になったので、勇んで次に挑戦したのですが・・
三つ目が見つかりません。食品店舗の中にあるはずなのですが・・
分からない時は店員さんに聞くのが一番。聞いてみると、さあ、と首をひねっています。このアートなのですが、と案内図の写真を見せると・・
ああ、これなら、今改装中の壁に描いてありました、との答え。改装で白く塗られてしまったようです。
見つからない原因がはっきりしたので、納得して次のアートへ向かいました。
次の壁画はすぐに見つかりました。
㉒祐成政徳「越境」
ところが次が難航しました。
それらしい物が見つかったのですが、色合いがちょっと違います。みんなで左見右見して・・
構図はまったく同じなので、どうやら案内図の写真の色が少し違って印刷されているのだと分かりました。
㉓床州生「アイヌ・トライブ」
ここまでは、多少の難しさはあってもまずまず順調に進んでいます。
6番目のアートは、柱に施されたアートのようです。一体どこにあるのだろうと店内を探すうちに、あった、あった、階段の傍に高くそびえていました。
㊽五十嵐威暢グラフィック「テルミヌスの森」
地下1階の8つのアートのうちこれで6個を見つけたので、残るはあとふたつ。時間もまだまだたっぷりあります。
余裕で進んで、それほど苦労せずに、壁に設えた二つのアートを見つけました。
㊻五十嵐威暢 彫刻「テルミヌスの森」
㊼八鳥治久「テルミヌスを迎える女神たち」
これで、持ち場の全アートを制覇、達成感いっぱいです。ちょうど良い塩梅にベンチもあったので、先ずは一服。
さて、まだまだ時間は余っているので、他の班の場所にも行ってみることにしました。
案内図を見ると、1階のホテルにたくさんかたまっているようなので、そちらへ向かいました。
ホテルでは、他のグループとすれ違いましたが、どのグループもアートがかたまっているこのホテルには目を付けているようです。
案内図に記されているホテル・ロビー内の7つのアートと外の3個は1個を除いて難なく見つかりました。見つからなかった1個は、撤去されたようです。
ホテルのロビーでも少し休憩して、出発地点の「鐘の広場」に向かいましたが、グループのみんなでわいわい言いながらのアート探しは大変面白く楽しいものでした。みなさん口々に、いつも通っていてもJRタワーにこんなにたくさんのアートがあるなんて知らなかった、またの機会に案内図を見ながら今日見なかったアートを探したい、と言っていました。また、リーダーの統率力も見事でした。
なお、他のグループの様子も少しご紹介します。
「鐘の広場」に集まり、それぞれの班のリーダーから感想をお聞きして、解散しましたが、本日のアート探しはみなさん大満足、このあと見なかったアートをぜひ個人的に見て歩きたいと言っていました。
本日見なかったアートは、またア~トで!(あるリーダーのコメントを借用させていただきました)
最後に、受講者から寄せられたコメントをいくつかご紹介します。
「日常的に札幌駅構内コンコースを利用していても、芸術としてのアート作品にはほとんど気がついていませんでしたが、改めて今回の講座を利用し素晴らしい作品があることに気が付くことが出来て大変勉強になりました」
「とても楽しく過ごしました。普段通っている通路にこんなにたくさんの芸術作品があるとは思いませんでした。これ程のお金をかけていることには、日本の芸術にかける思いがまだまだなくなっていないということと、裕福な心の支えになっていることが良く分かりました」
「大満足の一日でした。頭の体操、心の栄養でした。刺激を受け、今度通る時に思い出し、他人にも教えたい!鼻高々になるでしょう」
「何度も何度も行き来していますのに、目にも止めず(アートに対して)本当に失礼しましたとお詫びの気持ちでいっぱいです。改めてまた目に止め鑑賞したく思いました。楽しい半日でした」