11月11日(金)、まちの先生企画講座4「あったかい絵手紙をかこう」の第1回「へたでいい へたがいい、季節の野菜」を石狩市公民館で行いました。講師は、一般社団法人 日本絵手紙協会 公認講師の仁藤順子さん、受講者は21人でした。
本日の資料は、さすが絵手紙の講座だけあって絵手紙で書いてありました。
仁藤さんは、自己紹介のあと最初に絵手紙を書く心構えについて話をされました。
そのあと、道具セットの説明がありました。
墨は習字の墨と違う青墨。絵具は顔彩。顔彩を水で溶いたり、混ぜ合わせるのは梅皿。
さて、いよいよ実践です。最初は青墨を使います。
◇始めに筆の持ち方を教えてもらいました
筆のてっぺんを軽くもち、絵と直角になるように。筆の腹は使わない。うまく書こうと云う意識を捨て無心になってみる。筆の穂先は紙に突き立てる、毛2,3本で各つもりで、紙を彫り込むような感じ。まず細く強い線をめざす。これ以上ゆっくりすると止まるくらいゆっくり、1ミリを1秒(10センチを1分くらい)で書いてみる。かすれるまで墨をつけない。
◇筆の使い方を覚えよう!
半紙の裏を使い、まず縦、横の線から始めました。
次に中心からと外から渦巻を書きます。ゆっくり書くのはなかなか難しい。渦巻の次は名前を書きます。
新聞活字のように、平行に等間隔で書き、墨はたっぷり含ませ、かすれるまでつぎたさないこと。
◇さあ、書いてみよう!
①モチーフは身の回りのものすべて。手にとってよ~く「視る」、香りをかぐ、かじってもよい。
②墨でりんかく線を書く。ゆがんでもふるえても気にしないで集中していっしょうけんめいに書く。書きはじめを大きく書くと全体も大きくなる。1つだけ集中して書く。どこか一か所はみ出して書いてみる。
③りんかくが書けたら色をつけよう
彩色は手早くリズムカルに、筆全部を使って、力を入れて。筆を洗ったら水分をとる。色はティッシュなどに試しぬりをする。顔彩はまぜると色が濁るので注意。ぬりつぶさず、白いところを残す。墨の線をふち取ってぬらないこと。
顔彩は、いったん梅皿にとり、筆でよく混ぜ合わせる。薄い色からだんだんに濃い色を重ねる。乾かないうちに色を重ねると、ニジんで混じり自然な深い味わいになる。
④ことばを入れよう
相手に伝えたいことを言葉にします。気取らずに日常の話しことばでかく。文章が苦手な人はひとこと短くかく。かいたモチーフの気持ちになってみる。擬音、擬態語を使ってみる。かいたモチーフの説明はしない。
みなさんにピーマン、カボチャ、柿など野菜が配られて、まず仁藤さんがピーマンを描いて見せてくれました。
りんかくを書いたらトントンと筆でたたくようにして色付けします。
それでは、配られた野菜を良く見て、書きましょう!
出来上がったら、押印して投函になりますが、印は仁藤さんが作って下さるそうです。
出来上がったみなさんの作品は、どれも大変味のあるもの!
こうして、第1回目の講座が終了しましたが、みなさん会場がシーンとするくらい一生懸命に集中して書いていました。
そんなみなさんからは、たくさんのコメントが寄せられましたのでいくつかご紹介します。
「初めての経験でドキドキしましたが、何とかなりました。楽しかったです。説明もペースも良かった」
「基本を再確認できて良かったです。力強く描く事を再び感じました。生活の中で生かせる絵手紙ですね」
「前々からとてもしたかった絵手紙です。大満足です」
「初経験で楽しかったです」
「筆の持ち方、書き方、びっくりでした。勉強になり楽しかったです」
「筆の穂先で書くのは苦労しました」
「とても楽しく、笑顔で終わり、あっと云う時間でした」