6月17日(土)まちの先生企画講座1「スマホで楽しむ趣味のアート写真術」の第2回「野外で小さな世界を写そう」を花川北コミュニティセンターで行いました。講師は、アマチュア写真家白畠 徹さん、受講者は16名でした。
前回でマクロレンズの使い方を覚えたので、今回は実際に花のマクロ撮影を行います。
挨拶の後、早速北コミ裏の花壇で撮影を開始しました。
花壇には、ルピナスやパンジーなど色とりどりの花が咲いて、撮影には打ってつけ。
うす曇りのお天気でしたが、撮影しているうちにだんだん陽が差してきて好いお天気になりました。
みなさんは、花の近くにしゃがみこんで撮影に熱中。ただ、手ぶれしやすく、ピントを合わせるのがなかなか難しい。
「どうしても手ぶれしやすいので、同じ花を何枚も撮って下さい。そのうちから良いものを選ぶようにすると良いですよ」と白畠さん。
どの方も、ひとつの花を撮ると次の花、また次の花と移動し、撮影の楽しみを満喫していました。動き回るアリの撮影に挑戦する人もいました。
20分ほど撮影した後、また2階の会議室の戻り、それぞれが写した写真を白畠さんに見てもらってアドバイスを受けました。
「みなさん、それぞれ良い写真を撮られていますが、ややピントが甘いようです」
「普通写真を撮る時は、一つの対象をじっくり狙ってワンチャンスで撮ろうとしますが、マクロ写真はちょっと違います。マクロ写真を撮る時は、どうしても手ぶれがおきます。ですからひとつの物を何枚も撮って下さい。何枚も撮ってそのうちから手ぶれのないピントの合った物を選ぶと良いのです」
「昔のフィルム写真では、たくさん撮るとフィルムがもったいないと思いますが、スマホはそんなことはありません。たくさん撮って要らない物は後で消せばよいのです」
「たくさん撮ると、撮った中から後で選ぶと云う楽しみもありますよ」
「動くアリなどを撮る時は、穴を覗いて撮るとちょうど穴から出てきたアリをうまく撮れることがあります」
最後に、一人ひとりに実際にマクロ撮影を行った感想を話してもらいました。
「手ぶれおきやすく、花も風で揺れて、ピントを合わすのが難しかった」
「良い撮影をするには、観察力が必要だと思った」
「撮影に集中して、新たな感覚を呼び覚まされた」
「マクロで撮った物と一眼レフで撮った物を比べてみたい」
「光線の加減が難しかった」
等々。
これに対して白畠さんは
「何度も言いますが、マクロ写真では、手ぶれや風の揺れは必ず起こります。同じ物を何度も撮ってそのうちからピントの合っている物を選ぶと良いのです」
「かといって、連射は駄目です。連射すると同じピントで何枚も撮ることになって、ピントの合う写真は撮れません。あくまで、1枚ずつ撮って下さい」
「ハチなどは、花に止まって花粉を集めている時は警戒心が薄く、撮りやすいです。また、種類によっても違います。マルハナバチなどはじっとしている時が少なく撮りにくいですね」
「シャッターは、どうしても押すと云う意識が強いですが、押すのではなく触ると云う感覚でやって下さい」
「スマホの影が写る時は、自分の体の陰で全体を覆ってしまうと良いです」
などとアドバイスをしてくれました。
こうして、スマホ講座の2回目が終了。本日撮った写真の中から気に入った物を1枚選んで、白畠さんにメールで送り、それを次回にプリントして楽しみます。
受講者からは、マクロ撮影を充分楽しまれた様子のコメントがたくさん寄せられました。
「マクロ写真を撮影する体験を楽しくできました。新しいスマホの活用法を知り、活用したいと思います」
「初めて市民カレッジに参加しました。〝まちの先生講座″すごく良いと思います。これからも、色々な講座に参加してみたいと思うきっかけになりました。先生、とても丁寧に教えてくれてありがとうございます」
「日常では接写写真を想定していない中で、静止した花木を写してみて、写し方で楽しくなることを実感した。対象物を観察力をもって、根気よく写すことが必要と感じました」
「一眼レフよりずっと取り扱いが便利で細部まで撮れ、改めて植物の細部の部分の植物学的名称の勉強をやらなければならないと思いました」
「動いている昆虫などの写し方を丁寧に教えて頂き、ありがたかった」