8月4日(金)講座8「『自然を楽しもう』~ガーデニングと自然環境~」を行いました。
午前8時30分受講者31名がバスで公民館を出発し、今日の目的地である恵庭市へ向かいました。
恵庭市は、身近な自然環境や地域の歴史、文化を大切に、花や緑をはぐくみ快適な生活と美しい風景をつくりながらまちを発展させていこうと「花のまちづくり」に取り組んでいます。特に恵み野地区の地域と住民が一体となって運営するガーデニングは、TVや新聞、雑誌などで取り上げられ全道的に知られています。また、「えこりん村」も自然を生かした庭園や牧場など、魅力的な美しさがあります。
講座では、恵み野地区オープンガーデンとえこりん村銀河庭園を中心に、ガイドさんの案内で解説を聞き学び、楽しい庭めぐりを堪能しました。以下、概要を写真中心に紹介します。
◇道と川の駅「花ロードえにわ」
・市民手作りの庭園 いこいの花畑
◇ボランティアガイドさんの説明と案内
バスと徒歩で、美しい街並みやオープンガーデンを見学。
・花の街恵み野は昭和39年(1979)に開発してニュータウンができて38年になる。恵庭の人口(平成29年4月)は69,380人、恵み野地区の人口は12,120人。花さんぽ通りは2代目の方が頑張っている。銀杏、プラタナス、桜並木など季節によって美しい街路樹。商店街の人たちが自主的に花の管理している。
◇花さんぽ通り
3年前に「全国緑の観光デザイン国土交通大臣賞」受賞
この商店街はバリアフリーになっている。どのようにしたら楽しんで散歩してもらえるかを考えデザインして住民が作り上げた街並みである。自分の店の前は自分で管理する。
・橋本さん
◇研究村通り
景観地区となっており、三角屋根、住宅と車庫が一体化していて塀がない。電柱がなく、各戸にシンボルツリーがある。車道はカーブしていてスピードを出せないように工夫している。
◇オープンガーデン
公開されている庭は、全て一般家庭の個人の庭で、生活の一部として大切に育てた庭である。見学にはマナーがあり、敷地外から静かに眺めるのが基本。「open」表示のある庭も許可をえて中に入れていただく。
・オープンガーデン①鈴木さん宅
ご主人手造りで36年前日本庭園を造る。奥さんが情報収集しご主人が仕掛けを作り、二人三脚で季節折々の美しさを表現している。
・オープンガーデン②杉若さん宅
ご主人が種から育て1年草を主体に手掛けている。
・親切に説明して下さったご主人
・オープンガーデン③池永さん宅
◇サン・ガーデン
昭和39年(1960)農閑期の出稼ぎ対策として藤井哲夫氏が始めた。広い農地に育苗温室、生産温室、農場などがあり、花苗・野菜苗・生産卸・小売販売・造園などを手がけている。
・カフエとオープンガーデン(サン・ガーデン内)
◇えこりん村銀河庭園
えこりん村は平成18年(2006)4月に北海道恵庭市牧場で開業、同年6月全面オープンした。
銀河庭園は英国の造園家バニー・ギネスが設計・監修した。自然への畏敬と感謝の物語を30のテーマで綴るおとぎの庭園である。
入場後、広場を迂回してピクニックエリアへ移動。
・ピクニックエリア
広い芝生の上で、心地よい涼風を受けて昼食(持参の弁当)を食べながら休憩のひと時。
昼食後、ガイドの山口百合子さんの案内で30ある銀河庭園をめぐることに。
・プレイエリア(子供に人気の木製遊具)
・ヤナギの庭
石狩河岸の生きているヤナギを編み込んで創り上げていくオブジェ。
・サーペンタインガーデン「サーペント」は水へびという意味。うねるような曲線が印象的なガーデン。
・タイガーガーデン
小屋の入り口にあるトラの存在感が圧倒的。
・スクラップアートのツル。どんな道具で作られているでしょう。
・ポタジェ
軟石の壁に囲まれた楽いしい菜園。果樹、野菜、1年草が装飾的に植えられている。
・ドラゴンガーデン
札幌軟石から彫り上げた巨大なドラゴンの彫刻が横たわる。
・トレリスガーデン
様々なトレリス(格子)を配置したブルーとホワイトがテーマ。
・オーチャード
リンゴ、ナシ、コクワ、ハスカップなど様々な果樹の花と果実の両方を楽しめる楽園。
・ブラック&ホワイトガーデン
「黒と白」を基調としたモノトーンに近い色合いで統一したシックな庭。
・パルテール
パルテールはフランス語で刺繍模様の意味。模様を描くのは背の低いつげの垣根。
以上で、ガイドの案内による銀河庭園見学を終え、花の牧場に移動してフリータイムを楽しむ。
◇ガーデンセンター花の牧場
欧州直輸入のガーデニング雑貨屋アンティーク雑貨、多種多様なグッズ、アイアン商品などが取り扱われている。
・世界一大きいトマトの森
・世界一大きいトマトの木
平成25年(2013)11月「トマトの木の大きさ世界一」ギネス世界記録に認定された。
一粒の種から水耕栽培で育て、一株から16,000個以上収穫できる。
午前2時間のオープンガーデン見学、午後2時間半の庭園等の見学というスケジュールであったが、受講者の皆さんは緑と花と美味しい空気に癒され最後まで頑張りました。猛暑もなく、曇天と涼風が野外活動に適した天候となったことが幸いしました。
午後3時50分えこりん村を出発し5時15分頃無事公民館に帰着しました。受講者の皆さま大変お疲れさまでした。
受講者から寄せられた感想やご意見の幾つかを紹介します。
・初めて訪れた恵庭恵み野地区、各々の家庭の心意気が伝わるお庭を見せていただき良い時間でした。花の街というだけあると感心した。また、えこりん村は二度目でしたがガイドさんのお話のおかげで見て聞いて充実した講座になったと感謝します。
・「恵み野ガーデン」は一度行って見たくて!今回ガイド付きで大変良かった。「えこりん村」も初めてでしたので見ごたえあり、入場料が高いが1日中ゆっくり回りたいくらいでした。バスの集まる時間、トイレタイムの予定などはっきりすると安心です。
・個人住宅の素晴らしいガーデニングの日々の手入れとても大変そうです。環境を良くしようとの行動には頭が下がる。
・広い自然の真っただ中で身体の空気を全て入れ替えた感じです。こんな素敵な所に連れてきていただき有難うございました。
・オープンガーデンは初めて、特に研究村通りは素晴らしく、三角屋根の家に車庫、塀も電柱もない道路と花が見事に地域を作っていて感激した。
・楽しく参加できた。恵み野のガーデニングお見事です。えこりん村も来るたびに充実していて、今度は7月初めの花いっぱいの時に来ます。
・ガーデニングのガイドの方々が街並みの様子を誇らしげに語っていて素晴らしい。
・恵み野もえこりん村もガイドさんが案内して下さいったので短い時間を有効に使えたと思う。
・スタッフの皆さまいつも良い企画をありがとうございます。お疲れさまでした。
なお、次年度への希望として、石狩川の漁場や魚の種類、ワインの講座、伊達地区の果物特産地域見学などのご意見がありました。