3月28日(水)、本年度最後の講座となる主催講座16「笑って延ばそう健康寿命~笑いと健康の深い関係~」を花川北コミュニティセンターで行いました。講師は、日本笑い学会北海道支部・笑司長で医師の伊藤一輔さん、受講者は69人でした。
伊藤さんは「日本笑い学会北海道支部・北海道笑ってもいいんでない会」のハッピを着て、自己紹介の後ユーモアたっぷりにお話を進められました。
◇お話のあらまし
1.笑い学会の歩み
・1994年7月9日(泣く日)に「日本笑い学会」創立
・「北海道笑ってもいいんでない会(日本笑い学会北海道支部)」は、平成八年八月八日午後八時八分八秒に笑立
・北海道は、平成2八年に道民の健康寿命を延ばす取り組みのひとつとして、八月八日を「道民笑いの日」に制定
2.笑って延ばそう健康寿命
・平均寿命は延びているが、健康で支障なく日常生活を送れる健康寿命を延ばすことが大切
・「体力」や「知的機能」より「感情・情動機能」が先に老化する
・健康長寿に生きるためには、まず「ニコニコ」微笑む。あとは、テクテク(一日8000歩)、カムカム(一口30噛)、ワクワク、ドキドキと好奇心を失わない
3.人は笑う生命体
・第1は、社会の中で生きるための笑い
コミュニケーションとしての笑い(笑いは人間関係の潤滑油!)
・第2は、健康に生きるための笑い
笑いは百薬の長(世界にも同じ諺がたくさん)。笑いは、NK細胞(白血球《リンパ球》の一種でガン化した細胞を破壊する)の活性化など免疫力の向上、ストレス解消、脳の活性化などの効果がある。
笑方箋(1回1分間の笑いを1日5回《起床時、毎食前、就眠前》、少なくなくとも1日2回)
・第3は、「にもかかわらず」の笑い
「にもかかわらず」のスマイルを忘れずに!(辛くても微笑む)
辛すぎて笑えない人には周りの人が微笑んであげる(笑いのミラー効果)
それでも笑えなければ、感動して涙を流すのもよい
4.笑ってお別れするための十ヶ条
最後に、イキイキ生きる、楽しく前向きに生きる、生活習慣を改める、腹八分目、楽しく運動、煙と塩の縁を切れ、笑顔を忘れない、などの十ヶ条が紹介されました。
こうして、ユーモアを交えたお話を楽しく聴き入っているうちにあっという間に90分が過ぎてしまいました。お話の内容もためになるものばかりでしたが、何よりもそのお話し振りに、笑って健康にくらすための心構えが実践されていて非常に参考になるものでした。
受講者からもたくさんのコメントが寄せられましたので、その一部をご紹介します。
「さりげないお話の中にユーモアがあり何度か噴き出してしまいました。自然に出てくる話の面白さ。笑いは健康に良いことも分かりましたが、自然体で無理をせず笑いを提供できるような人に私もなりたいと思いました」
「家族でも友人同士でもサークル仲間でも、集まった時に笑いに包まれると"あヽ楽しい、おもしろい"と充実感、満足感が生まれます。それを裏付けて下さったお話でした。世界中どこでも笑う時はハッハッハッ、言語とは関係なく人間の身体から自然に出るものなのですね、ビックリです。今日もたくさん笑い、とても良い気分です」
「期待通り、いや期待以上の講座でした!時々笑わせて頂きながら、あっと云う間のためになる時間でした。ありがとうございました」
「とても楽しいお話でした。本当に目からウロコです!明日から鏡の前で『ニッコリ』することにします。就寝前も『ニッコリ』笑って楽しい夢を見ることでしょう・・ ありがとうございました。先生のキャラがチャーミング♡」
「人の笑顔に会うとこちらも笑顔になれる。自分の笑顔は?人に笑顔を見せているのかな、と考える機会となりました。それが健康寿命につながること、素敵な人生を!」