5月22日(火)、いしかり市民カレッジの開校10周年記念講演「北海道150年~現状と将来」を花川北コミュニティセンターで行いました。講演して頂いたのは、一般財団法人 日本総合研究所会長で多摩大学学長の寺島実郎さん、会場には240名の多数が集いお話を聴きました。
以下はお話の概要です。
日本の人口減少率(2015年から2045年の30年間)は、全国では16%(北海道25%)であるが、単に人口が減るだけではなく「異次元の高齢化」が進む。そこで、必要なのは、高齢者を活かすシステム、ジェロントロジー(「高齢化社会工学」;高齢者を生かしきる社会システム)である。
また、現在同時好況にある世界の経済情勢は各国それぞれの思惑で絶えず変化しているが、IMFの世界経済見通しや日本の貿易相手国のシェア推移などの具体的数値からアジア地域が今後ますます力を増していくことは確実である。そのようなアジアダイナミズムに日本はどう対応していくかがカギとなるであろう。
今後進む方向は、高齢者の社会参画のシステムを構築することだが、都市近郊の高齢化よりも近くに一次産業がある田舎の高齢化には救いがあるのではないか。
以上のようなお話でしたが、石狩と関わりのあるロシアの動向や発展する日本海物流の話なども興味深く、全体を通して大変勉強になった貴重な講演でした。今後も、本日の資料やBS11の「未来先見塾」や「脳力のレッスン」などを活用させて頂き、物事のつながりを読み解く努力をしていきたい、と思います。