6月1日(金)主催講座4「躍進する石狩湾新港~先端企業を訪ねて」を開催、バス巡回で石狩湾新港地域の企業を2社見学しました。受講者は50名。
見学した企業は、日建片桐リース㈱レンタタコムウェル石狩/札幌介護用品管理センターとエフピコダックス㈱北海道工場。受講者は、2班に分かれて2社を交互に見学しました。
◇日建片桐リース㈱レンタコムウェル石狩/札幌介護用品管理センター
レンタルから戻ってきた介護ベットや車いす、歩行器を再リースできるように整備する工場で、一般社団法人シルバーサービス振興会のシルバー制度認定(シルバーマーク)を受けている。
消毒方法にはアルコール消毒、オゾンガス消毒(オゾンガス室で12時間)、煮沸消毒の3つがあることなど、整備工程を詳しく案内してもらいました。
整備された物と未整備の物が混じらないよう作業動線を一方通行にするなど次に使う人が安心して使えるように最大限の努力をされているようでした。
面白かったのは、戻ってきたものを検品すると、保険証など忘れ物もあるとのこと。また、浄化するのに食べかすなどの付着が一番厄介だそうです。
◇エフピコダックス㈱北海道工場
食品トレー・容器のリサイクルを行っている会社で、北海道工場はスーパーなどから戻ってきた使用済みトレー・容器を選別して関東の工場に送り、そこで再成型を行っているそうです。
1986年から障害のある人の雇用に努めていて、現在障がい者雇用率が13.95%だそうです。当初、選別は機械で行っていたが、障がい者の手作業で行うようになって生産性と精度が格段に上がったとのこと。
驚くことに、回収したトレーの中には、電池やアルミ缶、プラスティック、牛乳パックなど様々な物が混入しているそうです。
今回の工場見学は、介護と食品と云うかけ離れた業界の会社でしたが、いずれもリサイクルの流れがしっかり確立されていること、リサイクルの過程では最終的な使用者(私たち)が安心して使用できるような様々な工夫や苦労があることを学びました。
受講者からは多くのコメントが寄せられましたので、その一部をご紹介します。
「今迄簡単にリースと考えておりましたが、この徹底した管理状態に感動しました。トレイも1枚1枚人手をかけていること、私達には使用済みと思っていたものが永久にリサイクルされるとは・・働いている人達にも感謝です」
「トレイのリサイクル、もっときれいに分別をきちんとしなければいけないと感じました。レンタル品はいつかお世話になるかもしれないので、大変神経のつかう仕事、ありがたいことだと思います。これからも工場見学があったらうれしいです」
「大変勉強になりました!良かった!刺激(脳の)にもなりました。二社とも誠意をもって丁寧に説明して下さり感謝!充実した時間でした。いろんな仕事があり、知らないことの多さを改めて感じたりしました。講座企画、良かったです」
「エフピコは2回目。仕事量がアップしていて一安心!男性の多い講座でリサイクルをもう一度考え直す良い内容だったと思います。レンタコムウェルは、借用していたが、リースの裏の衛生状態が分かり良かったです。オゾンやアルコールの仕事も分かりました」
「エフピコ/日常トレイ等関心がなかったが、工場見学して非常に考えを新たにした。特に障害者雇用について、大変良い事と思っている。レンタコムウェル/初めて見学しました。介護用品のレンタル、聞くも見るも初めてでとても貴重な体験をしました。細かな作業でした。何でも知っておく事が大事です」