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主催講座11「晩秋の中島公園~豊平館と八窓庵~」

2018/10/22

 10月19日(金)、主催講座11「晩秋の中島公園~豊平館と八窓庵~」を行い、素晴らしい秋日和の下、豊平館、八窓庵、北海道立文学館を見学しました。受講者は47名。

 豊平館と八窓庵は、3班に分かれてそれぞれ観光ボランティアの会の方に案内して頂きました。
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◇豊平館内外の見学
1)館内見学
最初に入り口パネルで館の概要説明を受けました。
・明治14年に洋風ホテルとして開館、明治天皇の北海道行幸の折、行在所となった
・昭和39年に国の重要文化財に指定される
・当初は現在の札幌市中央区北1条西1丁目に建てられ、昭和33年に中島公園内の現在地に移築
・平成23年までは市営結婚式場として利用された
・平成24年度から同27年度にかけて保存活用工事が行われた
※豊平館は、日中は、建物そのものをミュージアムとして観覧する「特別な体験」の提供を、夜間は、ホテル、公会堂、総合結婚式場、講演会、コンサート、パーティーなど様々な目的に活用できる「特別な空間」の提供を心がけている。
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・1階ロビー
大きなシャンデリアが印象的。シャンデリアの中心飾りは、それぞれの部屋に合わせた装飾が施されている。
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・ブドウ
シャンデリアの中心飾りに葡萄の房がついている。
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・フヨウの寝間
結婚式記念の記帳が保管してある。但し、本人以外は閲覧できない。たまたま、受講者の中にここで結婚式を挙げた方がいました。
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・2階ホール
シャンデリアの鳳凰の目がキラリと光る。
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・広間
建物の中で一番広い。暖炉は、一見大理石造りに見えるが、実は漆喰で出来ている。
三条実美が書いた扁額が掲げられている。
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・ムラサキ
皇太子殿下(大正天皇)ご使用の椅子など行幸・行啓関連資料が展示してある。
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・ウメ
明治・大正・昭和(皇太子)が使用された部屋を再現。
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・ツバキ
改修前は結婚式場として使用されていた。
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2)外観
外壁は、ウルトラマリンブルーで縁取られて瀟洒な印象。
開拓使のシンボル「五陵星」が付けられている。
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 豊平館のあとは、八窓庵を見学しました。
◇八窓庵(旧舎那院忘筌)
茶人として名高い小堀遠州が作ったと伝えられる。滋賀県長浜市の舎那院の境内にあったものを札幌の持田謹也氏が買い受け、その後変わった所有者から昭和46年に札幌市へ寄贈された。昭和11年に国宝に指定、昭和25年に国指定重要文化財となる。
「忘筌」とは、茶道の道具は、あくまで茶道を学ぶための手段で、それに執着して本来の目的を忘れてはならない、と云う戒め。
閑寂な佇まいと「にじり口」の小ささが印象的でした。
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 最後に、5分ほど歩いて北海道立文学館へ。
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 文学館では、吉成学芸員から説明を聞いた後、常設展と特別展を観覧しました。
◇北海道立文学館
アイヌ民族の口承文芸や小説、評論、エッセイ、詩、短歌、俳句、川柳、児童文学など19世紀中ごろから現在に及ぶ北海道の文学のエキスを凝縮した展示となっている。
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・特別展示「極の誘い」
今年は、「海の詩人」「孤高な象徴詩人」「日本のマラルメ」と呼ばれた木古内町出身の吉田一穂の生誕120年となるのを記念して特別展を開催。
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 以上で、本日の見学スケジュールは終了、現地解散しました。今時には珍しいほどの好天に恵まれ、歴史や文化に触れて心豊かになった半日でした。

 最後に受講者から寄せられたコメントを一部ご紹介します。
「中島公園の近くに来ることがあっても豊平館を見ることは出来なかった。ぜひ訪れたいと思っていましたので良かったと思います。ガイドの方も丁寧に話して頂き、幸せでした。ありがとうございました」
「初めての参加でしたがとても勉強になりました。豊平館での結婚式にも出席したことがありましたが、この様な歴史に触れる機会はなかったです。又訪れたいと思いました」
「年齢と共に耳が充分聞き取れず、座学がおっくうになる中、今日のような企画は大変ありがたい。いつも中島公園には来ても、豊平館に入った事はなく、今回チャンスに恵まれ本当に良かった。天候、紅葉の季節、皆恵まれて良い時間が過ごせました」
「秋の中島公園も良かったです。なかなか足を向けられなかった文学館、父の本棚にあった懐かしい本にも出会い、残された人生を少しでも北海道の文学に触れたい思いを持ちました。小学校の修学旅行の豊平館がここに移築される前のものだったことにも感慨深いものがありました。八窓庵も本物の佇まいに感動。ありがとうございました」
「夫は時々参加していますが、私は初めて。秋の一日ゆったりと歩きながらの中島公園は、リフレッシュタイム。自分だけならすっと通り過ぎてしまう所も、それぞれの場で丁寧に解説して頂き、改めて奥の深さを感じ、市民としても案外知らないんだと気づかされました。準備などありがとうございました。感謝!」






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