7月20日(火)、まちの先生企画講座2「ダッチオーブンで作る野外料理」の第1回「蒸す・燻す(燻製玉子)」をアウトドアカフェ「野菜香房」で行いました。講師は、野菜香房の新津賢二さん、受講者は16名でした。
新津さんは「こんにちは、私は会社勤めをしていたのですが、アウトドアー好きが高じてとうとう12年前にこう云うお店をやり始めました」と自己紹介をした後ダッチオーブンについて説明されました。「ダッチオーブンは、蒸す、燻す、焼く、煮るなど何でもできる魔法の鍋です」「今回の講座では、ダッチオーブンの色々な使い方を紹介しますが、今日は、燻製玉子を作ります」
最初に、各自手を良く洗って、燻製玉子に挑戦。
「まず鍋に水を張り、洗った卵を一人2個ずつ入れて、火に掛けて下さい。その後沸騰してから10分計って下さい。固ゆでにします」
卵を茹でている間にダッチオーブンついての解説を聞きました。
「ダッチオーブンには、足のついた野外用と底が平たい家庭用があります」
「ダッチオーブンを熱すると持ち手を含むフタ全体が熱くなります。持ち上げる時は、火傷をしないように必ずリフターを使って下さい」
「フタと本体がピッタリと合うことで鍋の中が密閉状態になるので、圧力鍋と同じ様な効果があるのです」
「ダッチオーブンの決め手は、鍋の厚さです。ご飯もおいしく炊けますよ」
時間になったので、卵を取り出し、冷まして殻を剝きました。
「卵は塩水で茹でる方法もありますが、今日は最後に塩味を付けます」
「鍋にアルミホイルを敷き、スモークチップを入れ、中敷の上に剥いた卵を並べて加熱してください」
「煙が出てきたらフタをして下さい」
「煙がモクモクしてきたら、フタをずらし、しばらくおいてまた閉めて下さい。これを繰り返し、10分から15分で出来上がります」
出来上がりを待っている間に、燻製についての資料を見ながら説明を受けました。
「燻製の方法には、温燻、熱燻、冷燻の3つがあります。枝豆や豆腐なども燻製にすると美味しいですよ」
燻製器も見せてもらいました。
時間になって、香ばしい香りがしてきて、出来上がり!
ビニール袋に自分の卵2個を入れ、塩をひとつかみ入れて、袋をふり塩と馴染ませます。これで完成!
出来上がったので、2個のうち1個を食べてみましょう!後の1個はお持ち帰りください」
さて・・お味の方は?
おお、香ばしくておいしい!みなさん、大満足。
新津さんは、スタッフの分まで用意してくれていました。ご馳走さまで~す!
食べ終わったところで、質問タイム。
―ダッチオーブンにはどんな種類がありますか?―
「主に、ステンレス製、黒皮鉄製、鋳鉄製の3つがあります。ステンレスはお手入れは簡単ですが、それなり。黒皮鉄製は洗剤で洗えるのでお手入れは楽です。鋳鉄製は、手入れに手間はかかりますが、使い込むほど味が出て、永年愛用して漆黒になったものはブラックポットと呼ばれ100年以上長持ちします」
―ダッチオーブンの手入れはどうしたら良いですか?―
「先ず、買ってきたら、油でクズ野菜を炒めて下さい。最初はどうしても鉄くささが残りますので、これを2~3回やって下さい。洗う時は、中性洗剤は絶対つかわないこと。ササラや鉄たわしで汚れを落として下さい。汚れが落ちたら、油を塗って熱してください」
「ダッチオーブンの手入れは、油で始まり油で終わると云っていいでしょう」
「使わない時は、新聞紙をまるめて入れておくと良いですよ」
こうして、本日の講座は終了しましたが、参加者のうち、すでにダッチオーブンを持っている方が5名ほど、これから買いたいと云う方が3名ほどいました。みなさん、ダッチオーブンへの関心が高くて講座に参加されたようです。
最後に参加者から寄せられたコメントをいくつかご紹介します。
「楽しかった。勉強になりました。南部鉄瓶や中華鍋と一緒の扱いと云うのもわかった」
「目からウロコ、ご飯が炊けるとは、先ずはダッチオーブンを買わなくては!燻製たまご、大成功!」
「今日はとっても楽しい時間でした。有難う。次回も楽しみです」
「大変分かりやすい説明で、ダッチオーブンの多様性が良くわかりました。また、メンテナンスのやり方など、目からウロコでした」
「ユーチューブなどで何でも分かる今ですが、実際に体験できるところが楽しかったです。五感で体験はいいですね」