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主催講座7「伊達邦直が北海道移住を決め聚富を経てなぜ当別に至ったか」

第2回「小説『石狩川』を題材にした映画『大地の侍』の上映」

2022/08/04

 8月2日(火)主催講座7「伊達邦直が北海道移住を決め聚富を経てなぜ当別に至ったか」の第2回「小説『石狩川』を題材にした映画『大地の侍』の上映」を石狩市花川北コミュニティセンター・ホールで行いました。この映画の上映については、一般財団法人北海道農業企業化研究所(HAL財団)のご協力を頂き実現しました。一般財団法人北海道農業企業化研究所は、農業経営に企業的観点を取り入れて経営改善、向上に取り組む北海道の農業者へのサポート活動をされています。また、映画「大地の侍」を素材として、農業に対する理解と共感の裾野をひろげようと、上映セミナーを全道各地で展開されています。
 最初に、HAL財団の伊東さまから御挨拶を頂き上映しましたが、上映の準備に手間取って受講者の皆さんをお待せしてしまったことをここで改めてお詫び申し上げます。
受講者は48名でしたが、DVDに編集し直した映画は、画面の乱れもなく大変見やすいものでした。
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◇あらすじ
 官軍に降伏した岩出山藩の家老阿賀妻謙は官軍の隊長から教えられた蝦夷地開拓を藩主伊達邦夷(くにしげ)に献策し邦夷もその覚悟を決めた。開拓地は聚富と決まった。邦夷主従160余名が苦労の末ようやく行きついた聚富であったが、その地は作物が育たない不毛の地であった。そこで、阿賀妻は開拓使に代替え地を請願するにつき、藩主邦夷の同行を願い出た。敵方に頭を下げる屈辱を藩士の為と受け入れた邦夷であったが、開拓使の扱いは惨いものだった。しかし、それでかえって邦夷の覚悟は定まった。ただ幸運にも阿賀妻に蝦夷地開拓を薦めた官軍隊長が開拓使付となっていて、好意的な扱いをしてくれた。その間、荷物や食料を積んだ船が行方不明となり勘定方の高倉は責任を感じて各地を探し回った。何度も開拓使に通う内、ようやく当別への代替えが認められ、阿賀妻は早速当別探索に赴いた。探索中道に迷い携帯した食料も尽きる中、調達に出た玉目三郎は船が流され身重の妻を残して帰らぬ人となった。また、移民の一人大沼の妻千代は希望の無い開拓生活に疲れ夫の元を去った。阿賀妻たち探索隊が行きついた当別は願ってもない肥沃な地であった。一方、荷を積んだ船がどこにも見つからず、憔悴しきって戻った高倉は責任を感じて自裁した。荷船を失った中、窮乏を抜け出す策として、阿賀妻は開拓使の土木仕事を請け負い、工事を請け負えなかった商人たちの妨害を受けながらも工事を完成させた。
資金の目途もつき、当別も有望な地であることが分かって、阿賀妻はさらに岩出山に残る人たちに当別開拓を薦めようと邦夷と共に故郷へ向かった。しかし、岩出山では蝦夷地行きに反対する人も多く、阿賀妻も殿を惑わす奸臣として襲われたが、少しも動じず百年の大系を滔々と説いた。
一方、邦夷が戻るのを待つ当別居残り組にも見捨てられたのではないかと云う疑心暗鬼が生まれる中、亡くなった玉目の妻が男の子を生み、一筋の希望となった。ようやく四百人余の蝦夷地移住者が決まり、邦夷は妻と長男を連れ当別へ向かった。阿賀妻がその事を知らせた手紙は、たまたま落ちぶれた千代の手にするところとなり、千代は雪の中を必死に当別に向かいようやくその手紙を届けた。
そして、待ちに待った藩主邦夷一行が当別に到着、迎える当別の人たちは歓喜の涙を流した。
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 以上が映画のあらすじですが、藩主、家老はじめ岩出山藩の人びとの苦労となんとしても蝦夷地に根付こうと云う覚悟が良く描かれた映画で、大友柳太郎、高千穂ひづる、杉村春子、加藤大介、千田是也、宮口精二、加藤嘉など昔懐かしい俳優が数多く出演していました。最後のシーンは、子供の頃なら拍手喝采したところです。
また、本格的な当別開拓ストーリーを描く続編があればと、思わず無い物ねだりもしてしまいました。

 受講者の皆さんにも喜んで頂けたようで、そのコメントをご紹介します。
「大変感動しました。良い映画を見せてもらいました。有難うございました」
「北海道の原野を農地に開拓する作業は現代の様に大型重機による機械が無く全て人力により想像を絶する苦労があった事を思うと、今平穏に暮らしている私達は感謝に絶えないと思います」
「映画のタイトルは聞いたことはあったが視る機会は無かった。初めての機会を得て満足しています。涙なしには見られない良い映画でした」
「久しぶりで映画をみせていただいた気がします。入植者のご苦労がほんとうに大変だったことがわかり映画の後半、涙が出てきてしまいました。次回のバス講座が楽しみです。ありがとうございました」
「近隣の町の歴史を学ぶことができて大変良かったです。大フロンティア物語ですネ。岩出山藩のお殿様の心の広さと先を見る目の豊かさに感激しました」
「涙がでました。150年程前の伊達にまつわる人々の苦闘の様子が伝わりました。『石狩川』に書かれている事がほぼ完璧に描かれているのにびっくりすると共に人々の苦労や悩み厳しさに胸いっぱいになりました」




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