令和5年6月20日(火)まちの先生企画講座1『筆ペンで味のある文字を描こう』の第2回「筆ペンで漢字にチャレンジ」を石狩市民図書館視聴覚室で行いました。今回の講師は己書 札幌由美道場の安井由美子さん、受講者はスタッフを含めて16名でした。
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前回受講の感想を聞かれて「非常に疲れた」との声に、安井さんからは「集中して取り組んでいた証拠、普段は1時間ほど何かに集中することはないので非常に良かったのではないか」と返されて、今回の講座は始まりました。
最初に一般的な注意として「のんびりとしながらで良いので毎日少しづつ練習するのが良い」、「『己書』にはルールはないがコツとしての基本があり、それを会得した方が良い。例えば、文字がかすれて割れたりするのは、筆先の走りが間違っていて筆先が割れてしまうからです」と話されました。
以下、練習についての安井さんの説明です。
最初に、前回行った円相の練習から始めます。円相を描く時のコツとしては、筆先を自分の側に向けて置いて描き始めることです。
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次に、前回と同じように「ぐるぐる」を描く練習をします。さらに、円相の上に以下の見本図にある「楽しいから 笑うんじゃない 笑うから 楽しいんだよ」を描く練習をします。練習風景をいくつか示します。
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画仙紙はがきに円相を描き、いま練習した「楽しいから 笑うんじゃない〜」を描きます。それに落款を押すと出来上がりです。いくつか練習の成果を示します。
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次は見本図左側にある「ご縁に 感謝」を描きます。感謝の「感」という文字は、筆先を時計の針の9時の方向に向けて置き、そのまま筆先を6時の方向に向くように動かして描き始めるのがコツです。
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最後に、見本図右側にある「風 のふくまま 舞い上がる 楽しいよ」を描きます。「風」という文字については「ぐるぐる」を意識し、「感」という文字の描き方を参考にして描きます。
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三種類の文字のうち自分でこれはというものを選んでホワイトボードに掲示して下さい。今日の皆さんの習作が出揃いました。いずれも大変素晴らしい、個性的な文字でした。最後に、練習を続けて行うことを期待しています。
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次回の3回目はお地蔵様を描きますので、赤のサインペンなどを何本か持ってきて下さい。
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今回の講座も皆さん、苦労しながら、それでいて大変楽しそうに取り組んでいました。苦心して練習した成果を目の前にし、受講者の皆さん、ひとしお感激の様子でした。指導していただいた講師の安井さんに感謝です。
最後に、受講者の感想や意見のいくつかを以下に紹介します。
「たのしく書けるので良かった」
「おもしろかった‼︎」
「楽しかったです。来週また楽しみです!ありがとうございました」
「〇を練習します」
「肩がこりましたが、その分楽しさが倍増でした」
「楽しかった〜!筆ペン、初めてでした。また来週ね。ありがとうございました」
「またぜひ継続して下さい。子供向けにも良いと思います。調査結果を見ても、日本の子供は自分に自信がない場合が多かったので、この様な"和の文化"に子供の頃から親しむことは大切と思います」